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2023.03.02  / 目黒

建築設計という職

こんにちは。

新潟で注文住宅・デザイン住宅を新築している「ディテールホーム」の目黒です。

先日、学校で10歳の次女の「1/2成人式」という行事がありました。

「成人年齢が18歳に引き下げられたから、9歳でやるのでは?」と思ったが、4年生の恒例行事らしいから細かいことはツッコまないでほしいとのこと。

コロナ感染を鑑み、親は1人しか参加できなかったので、必然的にママが行くことになっていた。

同僚のスタッフらからも「1/2成人式は感動して泣ける!」という話を聞いていたので、招待してもらえなかったことが歯がゆいことこの上なかった。

私は参加できないので、事前に娘が親に宛てた手紙を読む練習に付き合っていた。(ママにバレないようにこっそりと)

その手紙の文面には、親への感謝と未来の展望について書かれていたわけだが、将来の夢が「パパと同じ建築士になり、将来自分が設計した家を見に来てほしい。」というものだった。

これには流石に驚きを隠せなかった。いや、父親として毅然とふるまう為に必死に隠した。

私の仕事に対し興味を持ってくれていて、それを夢として語ってくれるとは思っても見なかった。

そんな風に父親を見て入れてくれていることに目から鱗だった。

仕事冥利に尽きるとは、まさにこういうことをいうのだろう。

人知れず積み上げてきたものが、冥益として知らず知らずの間に積み重なり、幸福の波として押し寄せてきた。

娘には、自分が手掛けた物件の家を幾度となく見学させた。

他の人が設計した有名な建築物もたくさん連れて行った。

時には完成前の建築現場にも連れて行ったこともあった。

また時には被写体となってもらい、ディテールホームの広告塔にもなってもらったこともあった。

決して建築の英才教育をするつもりはなく、父がどんな仕事をしているのか理解してほしかっただけだ。

ただ建築の素晴らしさを理解し、将来の職にしてみたいと思ってくれただけで嬉しい。

自分が設計した家が形として残り、街並みを形成していく。

そこに住まう人のこれからの人生も担うことができる、大切な職業だ。

だから自分の仕事に対し誇りを持っている。

娘の手紙の末筆に「ママの好きなムーミンハウスのような家を設計してあげます」と書いてあったが、出来れば老後は落ち着いた外観の平屋建てがいいなぁ…

まだ先の事は分かりませんが、娘と一緒に自邸の設計を考える日が来ることになったら感無量です。

ちなみに1/2成人式に備えて逆サプライズとして内緒で“父からの手紙”を用意しておきました。

逆に感動させて泣かしてやりました(ピースサイン)

 

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