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2020.09.29  / コラム

断熱材とは|冬も夏も快適な住まいを作る断熱材の役割を紹介します

断熱材とは、建築資材の1つで、家を建てる際には欠かせません。

例えば、断熱材があるとないとでは、暑さや寒さへの対策が変わってくるだけでなく、エアコン代にも影響が出ます。

この記事では、断熱材について詳しく解説します。

断熱材と一口にいってもさまざまな種類があり、それぞれに特徴が違うため、どのように選んだら良いかなどを紹介します。

これから、こだわりの新築住宅や注文住宅を建てたい、デザイン住宅を建てたいと考えている人は、ぜひ参考にしてください。

 

 

1.断熱材とは

そもそも断熱材とは何なのでしょうか。

ここでは、断熱材の詳細や断熱材を使う意味などについて解説します。

 

断熱材とは何か

断熱材とはその名の通り、熱の伝わりを絶つ材料のことです。

熱は、伝導や対流、放射などによって伝わります。

断熱材は、熱の伝わりを防ぐように作られているため、熱移動や熱伝導を遮断できます。

 

家を建てる際には重要なポイントの1つ

断熱材は家づくりに欠かせません。外装や内装なども重要ですが、快適に過ごすためには断熱材の選び方も大切です。

家を建てる際には重要なポイントの1つである断熱材について、この記事でチェックしてみてください。

 

断熱材が「家」にもたらす意味

断熱材は、外からの寒さや暑さを遮るという役割があります。

断熱材があることで外気温の影響を受けにくくなるため、室内を一定温度に保てます。

断熱材がしっかりと入っている場合、電気代の節約につながります。

断熱材によって、冬は熱を逃がさず夏は外からの熱が入ることを遮断できるため、エアコンを使いすぎずに済むのです。

 

断熱材の種類に応じて、施工方法、熱伝導率(※)が異なる

断熱材にはさまざまな種類があり、種類によって施工方法や熱伝導率、価格が異なります。

断熱材の主な種類は原材料の違いで分けると3種類です。

詳しくは以降の項目で、詳しく紹介します。

 

※熱伝導率とは?熱伝導率の低いものを選ぶと良い

断熱材を選ぶ際は熱伝導率に注目しましょう。

熱伝導率とは、熱の伝わりやすさを表す数値で、低ければ低いほど熱が伝わりにくい、つまり断熱効果が高くなります。

一般的には、熱伝導率が0.1W/(m・k)より小さいものを利用します。

 

2.木造住宅における断熱材の施工方法

木造住宅における断熱材の施工方法は、3つあります。

ここでは、それぞれの施工方法について解説します。

 

外張り断熱

外張り断熱とは、柱の外側や外壁、屋根などに断熱材を貼り付ける工法で、家の構造ごと覆うことができるため、熱が入り込むことがありません。

断熱性が高く施工がしやすい工法ですが、断熱材が厚すぎたり地震で揺れたりすると垂れ下がる可能性があり、対策工事が必要です。

 

充填断熱

充填断熱とは、断熱材を外壁や内壁、天井や床などに施工します。

柱と柱の間や梁の間を埋めていくようなイメージで、断熱材を充填する施工方法が主流です。

外張り断熱に比べると断熱効果は劣りますが、コストを抑えられます。

 

付加断熱

付加断熱とは、充填断熱と外張り断熱、双方を施工する方法です。

両方の施工をするため、使う断熱材が多くなってコストは高くなります。

しかし、その分断熱材は厚くなり、断熱効果を高められます。

 

3.家を快適にするための断熱ポイントは3か所

快適に過ごせる家にするためには、断熱ポイントを押さえた施工が重要です。

ポイントとなる3か所を紹介します。

 

壁を断熱材で覆うことで外気の影響を受けにくくなり、冬場に寒くなりがちな廊下やトイレ、浴室などの快適性が上がります。

また、断熱性能を高めることにより、冷暖房の効率アップや結露防止効果もあります。

 

天井

暖かい空気は上に向かって流れるものです。

天井の断熱性が低いと、暖かい空気がどんどん逃げていってしまうため、断熱材を使ってふたをしましょう。

天井から熱が逃げるのを防ぐことで、暖房の利きもよくなります。

 

床に断熱材が使われていないと、外気が入り込み足元から冷えてしまいます。

特に外気と接する1階部分やはり出し部分などは、断熱材が欠かせません。

足元からの冷えを防ぐことで、寒い時期でも快適に過ごせます。

 

4.断熱材を選ぶときのポイントは?

断熱材を選ぶときに注目すべき、3つのポイントを詳しく説明します。

 

熱伝導率をみる

先述の通り、熱伝導率は熱の伝わりにくさを表す数値です。

熱伝導率が低ければ低いほど断熱性が高くなるため、数値のチェックは欠かせません。

ただし、熱伝導率が低いほどコストが高くなる傾向があります。

 

耐湿性にも着目する

耐湿性、つまり湿気に強いかどうかにも着目しましょう。

湿気に弱い材質の場合、水に濡れたり湿気を吸ったりすることで、断熱性能が低下するケースもあります。

そのため、耐湿性が強いことも重要なポイントです。

 

不燃性の断熱材を選んで安心を得る

万が一のことも想定して、不燃性の断熱材を選ぶこともポイントです。

火災時の安全性は、断熱材によっても異なります。

素材によって燃えやすい・燃えにくいという特性があるため、不燃性の断熱材を選ぶことで、万が一のことがあっても安心です。

不燃性で断熱性も高い断熱材は、価格も高くなりますが、安心感があります。

 

5.断熱材の種類と特徴

断熱材にはさまざまな種類があります。

種類によって特徴が異なるため、それぞれの特徴や工法などをしっかりと把握しましょう。

 

繊維・鉱物系

繊維・鉱物系の断熱材とは、その名の通り鉱物などを原料にして作られた断熱材です。

ガラスや岩などを溶解して繊維状にしたもので、繊維の隙間に空気を閉じ込めています。

 

①ロックウール

ロックウールは、玄武岩や鉄鋼スラグなどが主原料です。

玄武岩などを溶かして繊維状に加工しています。

燃えにくいという特徴がありますが、湿気には弱いです。

熱伝導率は0.035~0.047程度、工法は充填断熱が主流です。

 

②グラスウール

グラスウールは、ガラスを溶解して繊維状に加工したものです。

ロックウール同様燃えにくく、湿気に弱いという特徴があります。

熱伝導率は0.033~0.050程度で、工法は充填断熱が主です。

コストが低いため広く普及しています。

 

自然・天然素材系

自然・天然素材系とは、無添加の自然素材を利用した断熱材です。

自然生まれの断熱材のため、環境に優しく、健康住宅などで主に使われています。

ただし、高価なものが多いため、コストは高くなります。

 

③炭化コルク

ワインのコルク栓を作るときに出た端材を利用しています。

空気をたくさん含んでいることが特徴で、断熱や調湿、吸音性、防虫効果に優れていますが、価格は高めです。

熱伝導率は0.037~0.045で、主な工法は外張りと充填です。

 

④ウールブレス(羊毛)

羊毛に防虫加工を施した断熱材です。

羊毛特有の吸湿性が魅力で、断熱性にも優れています。

耐久性にも優れていますが、コストが高いです。

熱伝導率は0.039~0.049程度で、主な工法は充填です。

 

⑤セルローズ(セルロース)ファイバー

新聞紙やおがくずなどを粉砕して、綿状にしたものです。

吹付け充填工法が主で、隙間ができず気密性が高くなります。

吸放湿性が高く内部結露が出にくいですが、コストは高いです。

熱伝導率は0.038~0.040です。

 

発泡プラスチック・石油系

発砲プラスチック・石油系とは、その名の通り、プラスチックを発泡させて細かい気泡の中に空気を閉じ込めた断熱材です。

施工がしやすいという特徴があり、断熱性の高いガスを閉じ込めた高性能なタイプもあります。

 

⑥硬質ウレタンフォーム

ポリウレタン樹脂に発泡剤を加えたものです。

気泡に含まれるガスが熱の伝わりを阻害するため、断熱性に優れていますが、コストは高くなります。

熱伝導率は0.023~0.040で、外張りや充填工法が主です。

 

⑦フェノールフォーム

フェノール樹脂に、発泡剤や硬化剤を加えたものです。

不燃性が高いだけでなく、熱伝導率が0.019~0.036と非常に低く、断熱性に優れています。

耐久性も高く長期間断熱効果が続きますが、他の断熱材よりもかなり高価です。

 

⑧ビーズ法ポリスチレンフォーム(EPS)

ビーズ状にしたポリスチレン樹脂を発泡させた素材です。

柔らかくて軽く、扱いやすい素材ですが、熱には弱い側面があります。

熱伝導率は0.024~0.043で、工法は外張りと充填が主です。

発泡プラスチック系の中では安価ですが、繊維鉱物系と比べると高いです。

 

⑨押し出し法ポリスチレンフォーム(XPS)

ビーズ法と素材はほぼ同じですが、成型方法が異なり、発泡させながら押し出して固い板状にします。

薄くて断熱性に優れていますが熱には弱いです。

熱伝導率は0.024~0.043で、外張りと充填が主な工法です。

 

⑩ポリエステル

主にペットボトルのリサイクルから作られています。

湿気を吸わないという特性があるため、湿気によって断熱効果が下がりにくいという特徴があります。

コストは高くなりますが、熱伝導率が0.035程度と断熱性にも優れています。

工法は外張りと充填が主です。

 

6.断熱材を選ぶ際の注意点

断熱材を選ぶ際には、注意すべきポイントがあります。

ここでは、3つの注意点を紹介します。

 

どの断熱材がいいかは一概にはいえない

どの断熱材にもメリット・デメリットがあります。

何を重視するのかによって、断熱材の選び方は異なるのです。

それぞれの素材の特性を理解して活かしましょう。

また、価格にこだわるだけでなく、不燃性に注目して安心を手に入れることも1つの方法です。

 

断熱の性能は、施工が丁寧かどうかにも関係してくるので注意が必要

断熱性能は、素材だけではなく施工によっても変わってきます。

そのため、素材の特性にあった施工方法か、施工が丁寧かどうかなども重要なポイントです。

上述したような施工方法を用いて、しっかり断熱できるかチェックしましょう。

 

施工会社によってもおすすめされる断熱材や施工方法は異なる

施工会社によって、得意な工法やおすすめする断熱材、取り扱いメーカーなどは異なります。

使いたい断熱材や工法が決まっているのなら、それらの施工実績の多い施工会社を選びましょう。

 

お住いの地域の気候や、立地なども考慮

また、住んでいる地域や立地などによって、適している断熱材の種類や施工方法も異なってきます。

そのため、経験が多い施工会社や、地域の気候などを熟知している、地元の施工会社に依頼することもポイントの1つです。

 

7.まとめ

快適で過ごしやすい家にするためには、断熱材は欠かせません。

断熱材と一口にいってもさまざまな種類があるため、特性などをしっかりと把握して選びましょう。

 

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