更新日:2026.09.24 / コラム
ビルトインガレージのある家を建てるには?注文住宅の設計ポイントと施工例
こんにちは。
新潟で注文住宅・デザイン住宅を新築している「ディテールホーム」です。
今回は「ビルトインガレージ」について、ご紹介させていただきます。

建物の一部に駐車スペースを設けるビルトインガレージには多くのメリットがあり、特に車が好きな方・車のある生活を楽しみたい方に人気があります。憧れを持ちつつも、実際の使い勝手が気になる方もいるのではないでしょうか。
本記事では、ビルトインガレージのある注文住宅を建てたいと考えている方へ向けて、メリット・デメリットや快適に使うための設備・設計のポイントを解説します。ディテールホームの施工例も紹介するので、愛車とともに快適に暮らせる注文住宅を建てたいとお考えの方は、ぜひ参考にしてください。
ビルトインガレージとは
ビルトインガレージとは、建物の内部に車の格納スペースを設けたタイプのガレージです。シャッターやドアを設ければ車を完全に屋内に格納できることが特徴で、「インナーガレージ」と呼ばれることもあります。また、ビルトインガレージ付きの建物は「ガレージハウス」とも呼ばれます。
ビルトインガレージは建物と一体で設計するため、注文住宅では敷地条件や所有する車の台数・サイズ、ライフスタイルに合わせて計画しやすい点が魅力です。駐車スペースは基本的に1階に設けますが、道路と敷地に高低差がある土地では、地下や半地下に配置することもあります。
ビルトインガレージを作るメリット
注文住宅でビルトインガレージを設けるメリットとして、おもに以下の7点が挙げられます。
車を雨風や積雪から守れる

ビルトインガレージは駐車スペースが屋内のため、屋根と柱を中心に構成されるカーポートと比べて雨や雪などから愛車を守りやすい点がメリットです。シャッターを設置すれば、台風や強風時の飛来物によって車が損傷するリスクも抑えられます。
特に、雪の多い地域では車に雪が積もりにくくなるため、出発前の雪下ろしやフロントガラスの霜取りなどの手間を軽減できることも大きなメリットとなるでしょう。
雨や雪を気にせず車に乗り降りできる

ガレージから室内へ直接移動できる動線を設ければ、雨や雪など天候の悪い日でも濡れずに車の乗り降りができることも大きなメリットです。傘を差さずに済むため、買い物で荷物が多いときも、家のなかまでの移動が負担になりません。小さなお子さんや高齢のご家族が車を利用するときにも、落ち着いて乗り降りしやすくなります。
土地を有効活用できる

ビルトインガレージに車を駐車できれば、屋外に別途駐車場を設ける必要がありません。駐車スペースを建物に組み込み、その上部を居住スペースとして活用することで、限られた敷地でも駐車と暮らしの空間を立体的に計画できます。敷地条件や建物の配置によっては、庭やテラス、アプローチなどの屋外スペースも確保しやすくなるでしょう。
また、ガレージ部分は延床面積の5分の1を上限に容積率の計算から除外できる緩和措置を受けられます。都心部の狭小地や容積率の低い土地でも、居住スペースを確保しやすくなるでしょう。
趣味や収納スペースとしても活用できる

ビルトインガレージは車を停めるだけでなく、さまざまな目的に活用できます。例えば、車のメンテナンスやDIY、趣味を楽しむスペースとしても利用可能です。収納を設ければ、アウトドア用品や雪かき道具の保管にも便利でしょう。設計によっては、中庭やセカンドリビングのような使い方もできます。
リビングなど居住スペースに面する壁をガラス張りにすれば、家のなかから車を眺められる楽しみもあります。
防犯性が高い

シャッターやドアを備えたビルトインガレージなら、防犯面でも有利です。外部から車を見られることがないため、盗難やいたずらなどのリスクを抑えられます。
また、ガレージから室内へ直接出入りできる間取りにすれば、夜間に屋外を歩かずに済むため、車で帰宅した際の安心感にもつながります。
採光や通風に適した間取りにできる

戸建てにビルトインガレージを設ける場合、1階部分の一部を駐車スペースとして使用し、LDKなどの居住スペースを2階以上に配置する間取りもよく採用されます。
周辺を住宅に囲まれた土地では高い位置に居住スペースを配置することで、日が入りやすくなったり風通しが良くなったりと、快適な住環境を整えられるでしょう。
税金が安くなる場合がある
ビルトインガレージは建物の一部であるため、固定資産税の家屋評価の対象となります。しかし、居室より内装や設備が簡素な場合、同じ面積を居室にするケースと比べて固定資産税の評価額が低くなる可能性があります。
ただし、電動シャッターの設置やそのほかの設備状況によっては、建物の評価額に影響する可能性がある点に注意が必要です。
ビルトインガレージを作るデメリット・注意点

ビルトインガレージには多くのメリットがありますが、デメリットもあります。検討する際には、デメリットも正しく理解しておくことが大切です。
1階の居住スペースが狭くなる場合がある
ビルトインガレージは1階部分のスペースを大幅に取るため、1階の居住スペースが減ってしまうことがデメリットです。
そのため、バスルームやキッチンなどを2階に設置しなければならなくなるケースもあります。敷地条件によっては十分な居住スペースを確保するために、3階建ての検討が必要になるケースもあるでしょう。
建築コストが高くなりやすい
ビルトインガレージは、屋外駐車場やカーポートと比べて建築コストが高額になる傾向にあります。大きな開口部を設けながら必要な耐震性能を確保するには、構造材の追加や基礎の補強などが必要になるためです。
シャッターや照明、換気設備などを設ける場合は、さらにコストがかかります。
騒音・振動・排気ガスへの対策が必要
ガレージが建物内にあるビルトインガレージでは、車両音やシャッターの開閉音、振動などが居住空間に響きやすくなるため、間取りの工夫や防音対策が必要です。
また、車の排気ガスや臭気が居住空間に入り込まないように、換気設備の設置も必要になります。
間取りや構造に制約が生じる
ビルトインガレージは、1階に大開口を設けるために耐力壁や柱を配置する場所が限定されます。そのため、工法や上階の間取り、配置などに制約が生じることがあることは理解しておかなければなりません。
例えば、ガレージの上に大きな窓のある開放的なリビングを設けたいと思っても、必要な耐震性能との兼ね合いから、希望どおりの間取りを実現できないことがあります。
ビルトインガレージを快適に使うために検討したい設備

ビルトインガレージの使い勝手はどのような設備を設けるかによって大きく変わるため、環境やライフスタイルに合わせて考えることが大切です。ここでは、ビルトインガレージをより快適に使うために検討したい7つの設備をご紹介します。
シャッター
シャッターを設けると、ガレージを外から完全に遮断でき、風や雨、雪、防犯対策などにつながります。
シャッターのおもな種類と特徴は以下のとおりです。
巻き上げ式:チェーンを使ってシャッターを巻き上げるタイプ。設置場所を選ばないが音が大きく、巻き上げスピードが遅い
ベルト式:ベルトでシャッターを巻き上げるタイプ。巻き上げ式よりも静音だが、重いシャッターには向かない
オーバースライダー式:天井に設置したレールにシャッターを収納するタイプ。パワーがあり、重いシャッターにも向いている。シャッターの開閉スピードが速く、音も静か
横引き式:引き戸のように横に開閉するタイプ。横方向に開閉スペースが必要
また、操作方法には手動式と電動式があります。使い勝手や費用を比較して選択しましょう。
庫内照明

ビルトインガレージは壁に囲まれており、シャッターを閉めるとガレージ内が暗くなるため、庫内照明を設置しましょう。
照明は、日常的な車の出し入れはもちろんのこと、車のメンテナンスや鑑賞、DIYなどの作業をするときにも欠かせません。
ガレージ内で作業する場合は、ガレージ内全体を明るくできる天井照明の設置をおすすめします。
電源・コンセント
ビルトインガレージでは、車のメンテナンスはもちろん、多目的スペースとして電化製品を使うこともあるため、複数の電源コンセントを設置しておくと便利です。
将来的に電気自動車(EV)に乗り換える予定があるなら、EV用の充電コンセントも備えておくとよいでしょう。
収納スペース

収納スペースがあれば、車のメンテナンス用品のほか、車で持ち出すことが多いアウトドア用品やスポーツ用品、ガレージで楽しむ趣味の道具などを整理しやすくなります。
収納したいものに合わせて、造作棚や壁面収納、収納ラックの設置などを検討するとよいでしょう。
エアコン・除湿機
愛車のコンディションを維持するためには、ガレージ内の湿度をできるだけ一定に保つことが重要です。ビルトインガレージは構造上湿気がこもりやすいため、必要に応じて除湿機の設置を検討するとよいでしょう。
また、ガレージ内で作業や趣味を楽しむなど長い時間を過ごす場合には、エアコンを設置するのも選択肢の一つです。エアコンがあれば、夏場や冬場も快適です。
給排水設備
水栓があると、ガレージ内で洗車や手洗いをする際に便利です。ガレージ内の掃除や子どもの水遊び、ペットの足洗いなどにも使えます。
可能であればお湯も出せるようにしておくと、冬場に冷たい水を触らずに済み、より快適に作業が行えます。
ガレージ内で水を使用する場合は、水栓だけでなく、水を適切に排出できるよう床の勾配や排水設備も併せて計画することが大切です。
ホームセキュリティ
シャッターを備えたビルトインガレージは防犯性が高い一方で、万が一侵入されてしまった場合は死角になり、外部から気付かれにくい環境です。ガレージから住宅内へ直接入れる間取りでは、室内へ侵入されるリスクもあります。
大切な車や趣味の道具などを守るためには、監視カメラや防犯センサーなどのセキュリティ設備の導入を検討することも大切です。
ビルトインガレージで後悔しないための間取り・設計のポイント

ビルトインガレージ付きの注文住宅が完成してから「車の乗り降りがしにくい」「音が気になる」といった後悔を防ぐには、実際の使い方をイメージしながら間取りを検討することが重要です。
ここでは、ビルトインガレージを設計する際に押さえておきたいポイントをご紹介します。
スペースに余裕を持って設計する
ガレージの広さは、現在の車のサイズ・車高に合わせるのではなく、大型車への乗り換えや台数の増加も視野に入れて余裕のあるスペースを確保することが大切です。特に、車はライフステージの変化に応じて必要な車種や台数が変わることがあるため、将来を見据えて設計しましょう。
設計時には、ドアの開閉スペースや通行スペースを考慮することも大切です。荷物を持って移動することも想定し、スペースには余裕を持たせるとよいでしょう。
寝室やリビングとの位置関係に配慮する
ビルトインガレージは、建物のなかに駐車場があるという構造上、車のエンジン音やシャッター音が室内に響きやすくなります。ガレージの真上に寝室や書斎、リビングを配置すると、音が気になり日常生活に影響がおよびかねません。
ガレージ内の音を気にせずに過ごしたい場合は、ガレージと静かに過ごしたい部屋の間に収納や廊下を配置するなど、音の影響を抑えられるように間取りを検討するのがおすすめです。
生活動線を考慮した設計にする
ガレージから室内へのアクセスは人や荷物の動線も考慮すると使いやすくなります。例えば、以下のような動線を意識した設計が有効です。
・ガレージ→キッチンやパントリー:購入した食品や日用品を直接収納できて家事効率が上がる
・ガレージ→シューズクローク:アウトドア用品やベビーカーなど外で使うものを室内へ持ち込まずに収納できる
・ガレージ→洗面室:アウトドアやスポーツなどで汚れた場合も、リビングを通らずに手洗いや着替えができる
家族のライフスタイルに合わせて動線を計画することが、使いやすいビルトインガレージにつながります。
ビルトインガレージのある注文住宅の施工例
ここからは、ディテールホームが手がけた、ビルトインガレージのある注文住宅の施工事例を3件ご紹介します。
インテリアや趣味も楽しめるビルトインガレージ
白を基調とした空間に、車をモチーフにしたプレートやポスターなどを飾った、遊び心のあるビルトインガレージです。ガレージ内にはDIYができる作業スペースやテーブルスペースを設け、趣味を楽しみながらくつろげる空間に仕上がっています。
ゴルフバッグなどの大きな荷物を収納できるスペースも確保しており、車を停めるだけでなく、趣味や収納スペースとしてもガレージを活用したい方に参考になる事例です。
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DIY可能なこだわりのバイクガレージ
バイクを保管するだけでなく、DIYも楽しめるように内装を仕上げたこだわりのバイクガレージです。スペースにはゆとりを持たせ、バイクだけでなくメンテナンス用品や工具などを置くこともできます。また、バイクガレージはキッチンの勝手口とつながっており、室内とのアクセスもスムーズです。
ガレージ前にはバイクを整備できるスペースも設けているため、天気の良い日には屋外でメンテナンスを楽しめます。
ビルトインガレージを備えた男前なデザインの住まい
開口部の大きなビルトインガレージと天然スレートの外壁を組み合わせた、重厚感のあるスタイリッシュな住まいです。
ビルトインガレージから玄関へ直接つながる動線を設けているため、車を降りてから屋外へ出ることなく室内へ移動できます。雨や雪など天候の影響を受けにくい実用的な設計です。夜になるとガレージの照明が辺りをやわらかく照らし、昼間とは異なる表情を楽しめます。
ディテールホームが手がけたそのほかのガレージの建築実例はこちらをご覧ください。
ビルトインガレージに関するよくある質問(FAQ)

ここでは、ビルトインガレージの設置に関して、よくある質問に回答します。
ビルトインガレージにはどのような設備が必要ですか?
シャッターや照明、コンセント、収納など、用途に合わせた設備を検討しましょう。車のメンテナンスやDIYをする場合は、作業スペースや電源を確保しておくと便利です。
ビルトインガレージを作るときに注意することは?
建築コストや1階の居住スペースへの影響、騒音・振動、排気ガスなどを考慮する必要があります。特に騒音はストレスになりやすいため、部屋の配置には注意してください。
また、ガレージから室内への動線や収納の位置なども含め、家族のライフスタイルに合わせて設計することが大切です。
ビルトインガレージはどのくらいの広さが必要ですか?
車の大きさだけでなく、乗り降りや荷物の出し入れ、収納スペースなども考慮して広さを決めることが大切です。車とバイクを一緒に置く場合は、それぞれのサイズを考慮し、乗り降りや出し入れがしやすい十分なスペースを確保しましょう。
ビルトインガレージで理想の住まいを実現させよう
建物のなかに駐車スペースを組み込むビルトインガレージは、車を雨や風、積雪から守れる、雨や雪を気にせず乗り降りできる、趣味や収納スペースとしても活用できるなど、多くのメリットがあります。
一方、快適なビルトインガレージを実現するには、十分な広さの確保や生活動線、居室との位置関係、騒音・換気対策などを設計段階から検討する必要があります。現在だけでなく、将来のライフスタイルまで見据えて計画しましょう。
ディテールホームは、創業約80年の地域密着型企業・坂井建設が培ってきた技術と、新潟での豊富な家づくりの経験を受け継ぐ住宅ブランドです。こだわりのビルトインガレージの施工実績も豊富にあり、新潟の気象条件に配慮したうえで、ライフスタイルに合ったデザイン・設備のご提案が可能です。ビルトインガレージのある注文住宅を建てたいとお考えの方は、ぜひディテールホームにご相談ください。
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